作詞作曲一覧






   恋草ばやし

 ボカロ楽曲レーベル「KARENT」にて配信中


蝶よ花よと愛でられて 籠に飼われている乙女
片や憂き世に放られて 道化演じている男

絢爛豪華な宴の席 面を被った男の余興
初めて触れる世俗の笑いに 無垢な乙女は魅せられた 魅せられた

それは幸いか 災いか ないものねだりの恋草
戯(たわ)けた面が夢見せる
取ればさめるか 否々(いやいや)それこそ 笑い草


全て至れり尽くせりの 籠の中に撒かれた種
その日暮らしで干からびた 道化の胸も萌え上がる

卑しき境涯 奇抜に覆い 面で隔てた天上天下
初めて受ける清(けう)らな眼差し 擦れた男は捕われた 捕われた

神の計らいか からかいか 身の程知らずの恋草
たおやかな手が悩ませる
取れば枯れるか はたまた共々 根無し草


それは幸いか 災いか ないものねだりの恋草
戯けた面が夢見せる
取ればさめるか 否々それこそ 笑い草

神の計らいか からかいか 身の程知らずの恋草
鼻摘まみ者が花を摘む
行方晦まし 後々巷の 語り草